散歩をしていて
黄色い花を見つけると…
「あ!タンポポ!」
子供にも
馴染み深い花のひとつ
タンポポ。
あまりにも
よく目にするので
タンポポが気になってきました…
調べてみると
意外にも面白い発見があったので
綴ります。
タンポポについて
タンポポは英語で
「dandelion(ダンディライオン)」と言い、
これはフランス語の
「 dent-de-lion(ダン=ド=リオン)
(ライオンの歯)」
から由来しているそうです。
ギザギザしたタンポポの葉が
ライオンの牙のようだから…
なるほど…
名前に「ライオン」が入っている
理由がわかりました。
ニホンタンポポとセイヨウタンポポ
タンポポは、
大きく二つに分類されます。
それは、
ニホンタンポポとセイヨウタンポポ。
この二つの違いは、
花びらの付け根の
ガクのような部分(総苞片)。
総苞片が
閉じていたら、ニホンタンポポ。
反り返っていたら、セイヨウタンポポ。
ということは、
家のまわりに
たくさん咲いているタンポポは…
セイヨウタンポポ!
でした。
セイヨウタンポポ
外国から伝わった
オシャレなタンポポだと思いきや…
なんと
日本の侵略的外来種ワースト100に
指定されているそうです。
・種が多く、小さくて軽い。
・受粉しなくても種子を作れる。
・一年中咲く。
このように
強い繁殖力をもつセイヨウタンポポが
どんどん増えているそうです。
そういえば、
タンポポは“春の花”なのに
最近は
一年中見るような気がします。
季節感を惑わせるタンポポは
セイヨウタンポポだったのか…
ニホンタンポポ
ほとんどが
セイヨウタンポポであることを知ると、
在来種である「ニホンタンポポ」が
とても貴重な花に思えてきました。
というわけで、
ニホンタンポポを探しました。
すると、
公園に一つポツンと咲いている
タンポポがあり、
よーく見ると
総苞片が閉じていました。
ニホンタンポポ発見!
・種が少なく、大きくて重い
・受粉で増える
・春だけ咲く
ニホンタンポポは
セイヨウタンポポと逆の性質で
“春”という限定期間に、
決まった場所に咲くようです。
意外にも珍しい
ニホンタンポポ。
見つけたら、
ちょっとラッキー!
に思えました。
ブタナ(タンポポモドキ)
最近(5月初旬)
いろんな場所で生い茂っている
この黄色い花。
タンポポのようだけど
びよーんと伸びる細長い茎が
ちょっと違う…
子供は迷わず
「タンポポ!」
と呼んでいました。
たしかに、花の部分は
タンポポとほとんど一緒です。
でもこれは、
タンポポではありません。
タンポポ“もどき”です。
ちょこっと調べてみると…
名前の由来がとてもユニーク
でした。
和名は、
ブタナ(豚菜)。
豚が好んで食べるから
フランスで
「Salade de porc(豚のサラダ)」と呼ばれ、
「ブタナ」と名づけられたそうです。
そして英語では
「Catsear(猫の耳)」と呼ばれていて、
葉の形が猫の耳 (Cat's ear) に似ている
ことから命名されたそうです。
猫の耳…かなあ?
形はちょっと違う気がしますが…
表面に短い毛が生えているからかな?
と勝手に推測しました。
そして、
ブタナの別名が…
タンポポモドキ
「そのままやん!」
と言ってしまいそうなほど
単純な名前が面白くて
子供にも覚えやすいです。
でもこの花、
根っこが強すぎて抜きにくい!
んです。
我が家では
“厄介な雑草”のカテゴリーに
入っています。
もー!
タンポポモドキめ!!
とは言わないように
気をつけます…。
おわりに
普段、見慣れた自然ですが
じっくり覗いてみると
いろんな発見がありました。
少し知識が増えただけで
タンポポを見る目が
変わった気がします。
子供たちも
タンポポの話を聞いて
わずかでも心に響いてくれていたら
母は嬉しいな…
最後までお読みいただき
ありがとうございました。